Q226 【(裕太君に質問)発展途上国をメインにバックパッカーをして学んだ事、影響を受けた事、今に活かせている事は何?】 [旅行]

Q222から10問、これからの日本を背負う心意気を持ったユータさんにご協力頂き、質問に回答していただきました!

回答に関するコメント、ご意見などございましたら是非コメント欄へご記入ください[ぴかぴか(新しい)]

[飛行機]ユータさん自己紹介

yuta画像.jpgまだ職歴がないので、今までの経緯を簡単にご紹介させて頂きます。

元々CAを志して(男ですが)日本の大学に入学し、大学二年次にイギリスのWarwick大学に留学、帰国して一年後に休学をして途上国をメインにバックパックをしていました。
オウカさんとフィンランドでお目にかかり、とてもたくさんのことを学ばさせて頂き、またこのような機会を頂戴してとても嬉しく思っています!
現在は、自分で何かできるようになろうと、大阪にあるベンチャー企業の営業畑で修行中です。(就職活動もしています!)

今後の人生プランは、20代を全力疾走して稼げる能力を身につけ、30歳を目処に海外移住します。移住先はインドか北欧、ガンジーかアンデルセンと割りかし幅広いですが、どちらも好きなのでどうしようもありません。でも、日本も好きなので、今後の日本を背負える人材になることも前提です。宜しくお願いします!!

----------------------------------------------------------------------------

yuta画像.jpg途上国をバックパックしていて影響を受けた事は、現地の人たちの生きる力です。

インドでもタイでもミャンマーでも、生きるためのパワーが日本では見られない物で、自分の脆さを知りました。

アフリカでは、女性がトウモロコシを棒の先に括り付けてバスを追いかけてきたり、持てないほどのオレンジを大量に抱えて売りにきて目の前で全部落としたり、ありとあらゆる手段を使って全力で売りにくる、それが好きでもありました。笑

学んだ事は、日本人として生まれた境遇です。

それはカンボジアの21歳の孤児に言われた「僕たちは同じ年なのに、こんなにも違うんだね」の一言で気が付きました。僕は日本で生まれ、両親にも恵まれ今こうして旅行者としてこの国を訪れている。

その一方彼は、カンボジアで生まれ両親をなくし、施設に入って生活している。同じ21歳なのに、たった生まれた境遇や条件が違う事でここまで違うんだと、当たり前だけど気が付いてなかったことを学びました。

与えられた境遇や条件、それを違う視座から見えた事は、今でも自分の判断基準に影響しています。同じ年だったから、余計に感じとれたのかもしれないです。

miya.pngそうだね、日本には既に生きる(喰う)為の必死さはもうないね。

それは戦後焼け野原から復興する頃に終わってしまって、今の私たちはそれにあぐらをかいて甘い汁すってるだけだからね、もう殆ど甘い汁は苦い汁に変わって来てるんだけどw

日本は豊かな国だと思う。本当に。私も日本人として生まれて良かったと思う。日本の文化は最高だと思うし。 ねーねー、そのカンボジアの子は不幸そうだった?私もバックパックして色んな貧しい子に出会ったんだけど(特にインド)はどんな境遇であれ、そんなに自分の事を悲観している人には出会わなかったんだよね。

裕太君はどう?

yuta画像.jpgなるほどですね。食えなくなることなんてないと思っているからでしょうか。

早く過去の成功体験から抜け出さないと怖いですよね。 僕も、日本に生まれてよかったと心底思います。

ちなみに、海外に住まれていて見える日本の良さってどういうところですか?

カンボジアの子も、どこの国でも、貧困に対して悲観的ではなかったと思います。少なくともとても笑顔で、元気がありました。でも、おそらくですが、その子達が心から幸せかというと、そうではないのかもしれないと思っています。まだ半信半疑ですが。笑

miya.png日本には心から幸せな人はいるのかな?

貧困や裕福さは直接の幸福度ではないと思っているのだけど、どう思う?

yuta画像.jpg僕は全くいないとは思っていないです。

日本にも幸せな人はいると思います。 僕も、それが直接的な幸福度の要因ではないと考えています。

主観的なものだと思っているからです。それに、貧困や富は貨幣経済下で概念のなので、例えばアフリカの自給自足の人達を無理矢理その概念に当てはめて比較する必要もないと思うこともありました。

なので僕も関係ないと思います。ですが、色々な人を見ていて、人間としての欲求さえも満たされていない人達に関しては、幸福とは言えないのかもしれないと思っていました。まだまだ経験も知識も不足しているので、もっと深めます。

miya.pngそっか、じゃあちょっと質問の方向を変えるけど、大阪の西成とかにいるホームレスを見て何を感じる?

あの人達からは自分の境遇が恵まれている事を感じとれない? なんで日本人って自分の豊かさを実感するのに海外ボランティアに行かないと気づかないんだろう?

日本で身の回りに貧困で困ってる人達いっぱいいるのに。全国で9500万人近くのホームレスの人がいるのに。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2970.html

図録▽ホームレス人数

www2.ttcn.ne.jp February 2 at 5:31pm 

Yosshi-naoshi4.png裕太くんの質問に答えるとね、日本の良さの1つには、よくも悪くも『すぐに同調(適応)できること』にあると思うのね。

地理的、人種的にもあまり恵まれない中で築いてきた能力の1つだと思っているんだけど、例えば戦争中は天皇をトップとして命を捨ててまで国のために頑張れる、戦後復興ではすぐにプロジェクトXみたいな底力を発揮する、バブルでは湯水のようにお金を使い潤し、大震災で節電を頑張る。

逆境に強いというのかな。あまり自慢できないところもあるけどね。。

二つ目は、神様のいる宗教じゃなく、どちらかといえば無信教、儒教や神道仏教、倫理に従って生きているところがいいなと思うところ。

他の国は、まず神様が先にあったり間に入って自分の非や過ちを逃れられるところがあるけど、日本の場合は自然の力には勝とうとしないところや悪いことは悪いということ、慈悲の心などは神がいなくても認識できることがいいな、と思う。死に対する考え方もいいね。

もちろん、宗教は自由だけど特別日本の考え方がいいなと感じるとなぁ。

三つめは言わずもがな、食事だね。これはサイコー。

Mitsue.png 私が特に発展途上国の子達が自分を悲観してるように見えない理由の一つに宗教が深く結びついてるから、逆に日本がそう見えにくいのは儒教や神道の本来の教え自体が祖父母時代に比べて十分子供に伝わらなくなってしまっているからっていうのが私の考えかな。

今いるお国が宗教と政治が強く結ばれ過ぎてるように見えるからちょっと宗教よりの意見だけどねw

ホームレスね。身近にホームレスがいるわけじゃないし、経験したことないし、よく実情を知らないから大きな口叩けないけど、日本のホームレスさんはそれでも恵まれてる環境でのホームレスだよなってインド含めた他のスラム街をみて感じたな。

Yosshi-naoshi4.png今いるお国っていうのは、Qatarのことだよね?

そうそう、日本やアメリカはまだまだ恵まれた環境のホームレスだということは、私もよく思う。

お金や家があるのにホームレス生活してる人もいるしね。

Mitsue.pngそそそ、ミドルイーストの中のそのお国。

miya.pngじゃあさ、「目の前にパンがあるのに、食べられない」のと、「そもそもパンというものをしらない」のはどっちがつらい?

裕太君も示唆してたけど、基本的に資本主義社会下の皆さんは他人と自分と比べてどうか、社会の中でどうかっていう事でしか自分の幸せをはかれない人が多いわけよ、ということは、一歩良ければ高層ビルの中、一歩間違えばホームレス。

この格差が生み出しうる悲壮感と不幸さはかなりダメージでかいと思うな。その格差こそが、不幸であると思ってる。 だって国自体が、周りが貧しかったらどうよ?

べつに特別自分が貧しいって思う事がないじゃん。そしたら悲しくもならないよね、だってみんな貧しいから。

人は比べる事に寄って、貧しく、不幸になっていくんだと思う。 だから、私は最近東京のホームレスに同情してる。

苦しそうだ、目の前に食べられるパンがあるのに、食べられないなんて。

Yosshi-naoshi4.pngやー、目の前に水もパンもなかったら、満腹も希望も何もないからやっぱり苦痛だよ。

虫に刺されただけで死ぬとかも恐怖だし。 今朝の新聞にホームレスのことが載っていたけどね、毎月の生活保護12万だって。学生よりいい生活できそうだけど…

Mitsue.pngうーーーん、桜花のいう格差が生み出しうる悲壮感と不幸さのダメージは分かるよ。

そして人は比べることに寄って、貧しく、不幸になっていくってのもその通りだと私は思う、資本主義社会の下では。

ただ、私は今回の不幸比べは比較できない。。 というのはホームレスってその本人だけの場合が多くて、発展途上の場合は家族って単位だよね。 薬は病院にあるのにその薬を買うお金がない、日に日に自分の赤ちゃんは弱っていって腕の中で冷たくなっていくっていう究極もあったりするからね。ってドキュメンタリー見過ぎかしら??

Yosshi-naoshi4.pngアーー うーーーしくしく。 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。